【宿泊記】界 加賀[2/2]|食事内容詳細レビュー!地元食材と器のマリアージュ

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非日常が味わえる“ちょっと良いお宿”を求めて旅をする30代夫婦、pegu夫婦です!

2025年3月に石川県加賀市にある「界 加賀」に宿泊してきました。

界(かい)は星野リゾートが運営する「ご当地の魅力に出会える温泉旅館」。
2015年12月に前身の老舗旅館からリニューアルオープンした「界 加賀」は、加賀の伝統文化を満喫できるお宿です。

pegu妻
pegu妻

海の幸を中心とした地元の旬の食材を使った料理と、九谷焼や山中漆器の器とのマリアージュが楽しめる、加賀の魅力がぎゅっと詰まったお食事でした!

この記事では、以下の内容についてご紹介します。

この記事でわかること
  • 夕食「特別会席」(アップグレードメニュー)
  • 朝食「ご当地朝食」

※客室の写真等は2025年3月、お宿の情報については2025年4月時点(公式サイト調べ)のものです。

「界 加賀」の食事について

「界 加賀」の食事は北陸の魚介を中心とした地元食材を存分に楽しむことができる会席料理。スタンダードメニューの「季節の会席」に加え、アップグレードメニュー「特別会席」では、のどぐろなどの高級食材を楽しむことができます。(時期によりメニューは異なります。)

また食事を彩る器も「界 加賀」の食事の魅力の一つ。

界 加賀では「器と料理のマリアージュ」と称し、九谷焼や山中漆器の若手作家に一つ一つの料理に合わせたオリジナルの器を依頼。伝統工芸の継承と発展の一助も担っています。

引用:「界 加賀」公式サイト

提供される料理の味はもちろん、伝統工芸品が華を添える「目でも楽しめる食事」を堪能することができます。

時間について

食事の時間はチェックインの際に確認・選択を行います。
夕食は17:30〜 or 19:30〜、朝食は7:30〜9:30の間で選ぶことができます。

また、夕食時間は事前に予約することも可能。(合わせて夕食のアップグレードもできます。)
公式サイト「食事」ページの「夕食時間」または「夕食時間・夕食アップグレードの予約」のボタンから手続きができます。

pegu妻
pegu妻

今回はチェックインの時点で17:30〜の時間がすでに埋まってしまっていました。
確実にご希望の時間を選択したい場合は、事前予約がおすすめです!

夕食「特別会席(のどぐろと鮑の会席)」

夕食はスタンダードメニューの「季節の会席」とアップグレードメニューの「特別会席」から選ぶことができます。
今回はアップグレードメニューをいただきました!

3月〜5月頃に提供される春の特別会席は「のどぐろと鮑の会席」となっており、メイン料理に鮑、ご飯ものにのどぐろが使われています。
「特別会席」の内容は季節によって変わるため、食事内容で訪れる時期を選ぶのも良さそうです◎

今回いただいた「特別会席」の献立はこちら↓

pegu夫
pegu夫

どれもお酒に合う料理ばかりで最高…
九谷焼山中漆器の器が、どう料理と組み合わせてあるかも楽しみです◎
写真付きで詳しくご紹介します!

まずはおいしい料理に合わせるためビールを注文!乾杯して、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

先付「堅豆腐昆布〆め 金時草味噌 旬野菜 甘海老麹漬け」
1品目は、先付。「界」の各施設で異なるメニューが提供される「ご当地先付け」は、その土地を楽しめる一品を提供しており、「界めぐり」の楽しみのひとつとなっています。

「界 加賀」のご当地先付けは、昆布締めにした豆腐に味噌に仕立てた石川県の伝統野菜「金時草(きんじそう)」を合わせた一品です。落ち着いたトーンの九谷焼のお皿と黒の漆塗りのかご(?)に盛られており、1品目から高級感があります。

高級料亭のような雰囲気

金時草は茹でるとぬめりが出るのが特徴のようで、モロヘイヤのような食感をしていました。
器の装飾には加賀の伝統工芸品、水引も使われています。

甘海老はねっとりした食感でおいしい!少し味が濃いめなので、お酒ともよく合います◎
横に添えられているれんこんも加賀野菜のひとつで、肉厚で粘り気があるのが特徴のようです。

pegu妻
pegu妻

食事をしている時は気付きませんでしたが、妻の箸置きの柄「金時草」、夫は「れんこん」の柄でした!こんなところまでこだわられていたなんて…!(書きながら気づいて良かったです)

またお品書きの裏には、「界」の各施設で提供される「ご当地先付け」の紹介が載っています。このページを見ながら、「次はここが良いかな〜」と2人で言い合うのが楽しいんですよね…( ´ω` )

煮椀物「桜餅の海老射込み 蚕豆のかき揚げ 花びら茸 桜花」
2品目は春らしい桜餅を使った椀物(!)です。中にはあんこではなく海老が入っています。上に乗っているのはそら豆のかき揚げで、独特の旨みが春らしさを感じさせてくれます。
器は山中漆器のもの。おそらく、あえて無地の器に盛ることで、料理自体の見た目の華やかさが引き立っているように感じます。

漆塗りの美しさのみで勝負。といった感じでかっこいい

宝楽盛り(八寸、お造り、酢の物)
3品目はお盆に乗った豪華な宝楽盛り。赤い漆の器と温かみのあるカラーの九谷焼が使われています。
お造りはカンパチ・タイ・サワラの3種類。お好みで甘めの醤油と酸味の効いた梅ダレにつけていただきます。

pegu夫
pegu夫

お造りはどれも脂が乗っていて絶品!!比較的魚がおいしいとされている九州在住のpegu夫婦ですが、北陸の海の幸のおいしさには毎度びっくりさせられます…!

四角い器の蓋を開けると、こちらには色とりどりの料理が!
左下に盛られているのはホッキ貝の酢味噌掛け。妻は(記憶にある限りだと)初めていただいたのですが、噛むたびに口の中に広がる旨みがやみつきになりますね…!
中央の合鴨ロース苺巻きは、鴨の濃い旨み苺の甘酸っぱさが絶妙なマリアージュで、「これぞ創作料理…!」というお味でした。

酢の物には車麩が使われています。お麩を使った酢の物は初めていただきましたが、しっかり味を吸った車麩はさっぱり食べられます。じゅんさいと並んで箸休め的な役割を担っているお料理です。

使われている器は、地元の若手九谷焼作家の方の作品が使われているそう。温かみのあるやさしいデザインが、豪華な宝楽盛りに華を添えています。

お造りに合わせて日本酒もオーダー!スタッフの方がおすすめしてくださった「五凛」をいただきました。口当たりはマイルドながら適度な苦味も感じられて、お魚にもよく合います。

揚げ物「白魚の四彩揚げ 甘鯛の桜花揚げ 野菜天麩羅 塩レモン」
続いては揚げ物。季節の野菜はふきのとうこごみ甘鯛には桜の塩漬けが合わせられていて、こちらも春を感じられる一皿です。苦味のある山菜に、塩レモンのキリッとした酸味+塩味がよく合います。

pegu妻
pegu妻

春を感じられる料理の数々に「四季のある日本に生まれて良かった〜!」という喜びを感じずにはいられません…

台の物「鮑の若布包み蒸し」
いよいよメイン料理!特別会席だけを使ったメニューです。
せいろに入ってやってきた鮑はわかめでぐるぐる巻き状態。(笑)スタッフの方がそれぞれお皿によそってくださいます。

巻いてあるわかめも合わせて、ちり酢と呼ばれるポン酢につけていただくとのこと。

周りのわかめを剥がしていくと、中には肉厚の鮑が!蒸したことで味が凝縮されているのか、噛むたびに口中に旨みが広がりとっってもおいしかったです…!!

pegu妻
pegu妻

妻はこんなに贅沢にアワビをいただいたのは初めて!
シンプルな調理法だからこそ、存分にアワビのおいしさを堪能することができました◎

食事「のどぐろの土鍋ご飯 留椀 香の物」
続いてはご飯もの。こちらも特別会席限定のどぐろを使ったメニューです。カラフルなカラーの土鍋に入ってやってきました。

蓋を開けると、出汁で炊いたご飯の上にこんがり焼かれたのどぐろが乗っています。お米ものどぐろもつやっつや…!

旨みがしっかり感じられるよう、あまり崩しすぎずによそってくださいました。赤だしのお味噌汁を合わせていただきます!

しっかり脂が乗ったのどぐろ出汁で炊いたご飯がとっても合う!こんがり焼けた皮目とおこげの香ばしさがさらに旨みを増してくれています。
ここまで生・揚げ・蒸しと、様々な調理方法で北陸の海の幸を楽しみましたが、焼きも良いっ…!

pegu妻
pegu妻

以前金沢に訪れた際、生ののどぐろご飯をいただきましたが、また違った良さがありますね…
焼いていることで、さらに旨みがぎゅっと詰まっているように感じます!

香の物は梅酢で漬けた桜漬け大根しば漬け。お花のような形の淡い水色の器に盛られており、細部まで春らしさを感じさせるこだわりが感じられました。

甘味「界 加賀特製 金時のデザート」
最後はデザート!金時芋のペーストに生クリームとレモンシャーベットを合わせた一品です。
今回は妻の誕生日祝いでの宿泊ということで、水引をあしらったプレートに乗せて持ってきてくださいました!

pegu妻
pegu妻

後ろに立ててあるアルバムには、お宿の外観と食事中に撮っていただいたpegu夫婦の写真が貼ってあります!アルバムと水引は記念にどうぞとのことだったので、持って帰ってきて家に飾っています◎

妻の器にはチョコプレートが乗っており、なんと金箔もふりかけてあります。繊細なラメのようで美しい…!
爽やかなシャーベットと、なめらかでやさしいお味のお芋ペーストでぺろっと食べれるデザートでした。

pegu妻
pegu妻

夕食は北陸の海の幸を堪能できる大満足な内容でした!
また使われている器とのマリアージュも最高で、料理だけでなく器も感情を高めてくれる大きな要素となっていました◎

朝食「ご当地朝食」

「界」の朝食は地域色を感じる食材が使われた「ご当地朝食」
今回の献立はこちら↓

pegu妻
pegu妻

朝からお鍋までいただける豪華な内容!
こちらも写真付きで詳しくご紹介していきます◎

机の上には鍋が用意されており、席に着くと火をつけてくださいました。

中身は魚醤を使った海鮮寄せ鍋の「醤(いしる)鍋」。いか・えびの海鮮と車麩も入った朝から豪華なメニューです。

台座はうさぎが鍋を支えているようなかわいらしく、遊び心があるデザイン!加賀には「月うさぎ伝説」というものがあるようで、それにちなんだチョイス(?)のようです。

「「よいしょお…!」」

御膳は赤い漆塗りのお盆に盛られて運ばれてきました!なんとも縁起の良さそうなカラーです。

左上の一段高い器には、小皿に盛られたおかずがずらり。真ん中の丸いお皿は、いしる鍋用の柚子胡椒です。
良いお宿に泊まるたび、妻は家では出せないお浸しのおいしさに感動している気がします…!

中央のお皿にはだし巻き卵と焼いたカラスカレイが盛られています。肉厚なカラスカレイは脂が乗っていて旨みがすごい…!淡白な白身の魚とは思えない濃厚な旨みが感じられました。

四角い小皿には「界」オリジナル昆布梅とだし巻き卵に合わせる染めおろしが乗っています。

お鍋にも火が通り、いしる鍋が完成!
海鮮の旨みを吸った具材がおいしい…!特に車麩にはたっぷり出汁が染み込んでいて絶品でした。

出汁を水筒に入れて持って帰りたいやつ
pegu妻
pegu妻

金沢おでんなどにも使われる車麩は、モッチモチでおいしいんですよね〜
食べ応えもたっぷりなので、見た目より満足感のあるお鍋でした!

香の物は松前漬け

香の物用の取り皿はかわいらしい小鳥柄です。朝食も夕食と同様、使われている器の楽しみもあります。

右上の青い模様の器には豆腐・ヨーグルトが盛られています。
ヨーグルトの上にかかっているのは、加賀野菜の「打木赤皮甘栗(うつぎあかがわあまぐり)かぼちゃ」を使ったやさしいお味のジャム。館内のショップでも販売されているため、買って帰ることもできます。

また、お豆腐にはシーズニング醤油をかけていただくとのこと!加賀料理に用いられる大野醤油パウダー状にしたものだそうです。こちらも館内のショップでも販売されており、お土産にも良さそうな一品でした。

pegu夫
pegu夫

朝から豪華なメニューで大満足!!
夕食・朝食を通して、豊富な食材見た目を華やかにしてくれる器の数々で、ご当地の魅力を存分に感じられる食事内容でした◎

「界 加賀」で加賀文化を堪能できる食事を楽しもう!

良かった点
  • 海の幸を中心とした豊富な地元食材を楽しめるメニュー
  • 目でも楽しめる九谷焼山中漆器の器と料理のマリアージュ
  • 華やかながらも華美ではない、上質な加賀の伝統文化を感じられる盛り付け

「界 加賀」のお食事は、豊富な食材加賀の文化を楽しめる、大満足な内容でした!
料理はもちろん、使われる器の色・形・柄など細部までこだわり尽くされており、気分を高めてくれる大きな要素になっていました。

pegu妻
pegu妻

北陸の海の幸のおいしさは段違い…!
夕食・朝食ともに、加賀の豊富な食材を堪能することができました!

pegu夫
pegu夫

その土地の魅力を“浴びるように感じられる”食事の内容は、「界」ならでは◎
ぜひあなたも一度味わってみてください!

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