pegu夫婦 妻です!
2023年8月に山口県長門湯本にある「界 長門」に宿泊してきました。
界(かい)は星野リゾートが運営する「ご当地の魅力に出会える温泉旅館」。2020年3月開業の「界 長門」は、江戸時代に毛利藩の湯治場として栄えた歴史から、“藩主の御茶屋屋敷”を宿づくりのテーマとしています。

2人とも星野リゾートのお宿に泊まるのは初めてです。
館内にはご当地の魅力を存分に満喫できる仕掛けがたくさん!旅館の良さを残しつつも、現代の生活スタイルを取り入れた快適に過ごせる客室に感動でした…!
この記事では、2泊3日の滞在で宿泊した「和室(3名定員)」と露天風呂付きの「特別室」についてご紹介します。
- 「和室(3名定員)」「特別室」客室の様子
- 客室の備品・アメニティ
- 「界 長門」へのアクセス
- 「界 長門」の周辺施設
外観・フロント
「界 長門」は長門湯本温泉街の中にあります。外観はこちら!
\ どーん! /


重厚感がすごい…!歴史的建造物みたいな迫力…

お宿のテーマである“御茶屋屋敷”の雰囲気が温泉街の街並みと掛け合わさって、なんとも風情のある佇まい。入り口から「界」宿泊への期待が高まるう…!
↑こちらの「長屋門」は温泉街に面している入り口。国道316号線沿いに宿泊者用駐車場とフロントへの入り口がありました。駐車場に車を停めるとスタッフの方が声を掛けてくださり、館内へ案内してくださいます。

フロントロビーの入り口には夏らしいキリッと涼しげなデザインの生け花が飾られていました。

チェックインはフロントロビーで行います。ここでは予約内容の確認、夕食と翌日の朝食の時間を選びました。
夕食は17:30〜 or 19:30〜、朝食は7:30〜9:30の間で選ぶことができます。
また、夕食時間は事前に予約することもできます。(夕食アップグレードも可能。)
公式サイトの「食事」ページ「夕食時間」または「夕食時間・夕食アップグレードの予約」のボタンから手続きができます。

夕食 → 温泉 → お部屋で晩酌 の流れで楽しみたいpegu夫婦は、17:30〜を選択しました!
その後、館内の説明をしてもらいながらお部屋に案内していただき、チェックインは完了。いよいよ客室に入ります!


「界 長門」客室レビュー
「界 長門」の客室は全40室。「長門五彩の間」として、地元工芸品である徳地和紙、萩焼、萩ガラス、大内塗があしらわれています。
今回は2泊3日の滞在で、定員3名の和室に1泊、別館1階に位置する全客室で4室のみの露天風呂付き「特別室」に1泊しました。
◼︎お部屋タイプ/定員/お部屋の広さ
和室 | 3名 | 48㎡ | スタンダートタイプのお部屋 ★1日目に宿泊 |
和室 | 4名 | 55㎡ | 本館角部屋 |
露天風呂付き和室 | 2名 | 48㎡ | 別館2階 |
特別室 | 2名 | 72㎡ | 別館1階(4室のみ)★2日目に宿泊 |
愛犬ルーム | 2名 | 48㎡ | 1室のみ/小型犬・中型犬(20kg以下)1室2頭まで ※利用規約あり |
和室<3名定員>
1日目に宿泊するのは、スタンダードタイプの和室。「界 長門」の中では一番リーズナブルなお部屋です。
お部屋紹介

客室には地元工芸品を使ったインテリアがたくさん!それぞれご紹介していきます。
今回のお部屋は402号室。客室番号を照らしているライトのカバーに、さっそく地元工芸品の萩ガラスが使われていました。入り口から木を用いたデザインで、落ち着いたあたたかみのある雰囲気です。

扉を開けて中に入ると、玄関には大内雛の飾りがあります。漆塗りのまん丸な雛飾りがかわいらしい。

大内雛の下には靴箱が設置されています。中は2段になっており、8足ほどは余裕で入りそうでした。靴箱の下には館内用の草履も用意されています。

中に入ると畳張りの小上がりにベッドが置かれています。

カラフルなベッドボード!こちらは徳地和紙が使われています。柄もさまざまで、近くで見るとそれぞれの風合いが楽しめます。

ベッド横の丸い小窓や色鮮やかなベッドボートが、お部屋を格式高く豪華な印象にしてくれていて、“藩主が宿泊したお宿”感がありますねえ…
また、ベッドのサイズは200×95cm。
マットレスは界全施設で採用されている「日本ベッド」が手がける「ふわくもスリープマットレス」となっています!

“布団のようなふんわり感”を出してほしいとの要望で作られているそうで、やわらかめのマットレスです!万年腰痛の夫はもう少し身体を支えてくれる硬さの方が好みでした…
ベッドから一段下がった床も畳張りになっており、中央にはコンパクトなソファーが置いてあります。

いわゆる老舗旅館のような“床に直接敷く布団”ではなくベッドを設置、また座椅子ではなくソファーが採用されている、このスタイルがとっても快適でした!

旅館の良さである「ゆったりとくつろぐことができる空間」と現代のライフスタイルに合わせた「使い勝手の良さ」が共存したお部屋になっているのが、最高に良かった…!
ソファーの目の前にあるテレビボードはシンプルながらも洗練されたデザイン。目隠しの天板もインテリアとして溶け込んでいます。

ベッド横の扉を開けると、中はコート掛けになっています。

こちらに浴衣と作務衣の2種類の館内着と羽織り・足袋が用意されています。

サイズはM・Lサイズが1セットずつ置いてありました。作務衣は割と小さめサイズで、162㎝の妻がMサイズを着ると若干窮屈な印象…(袖と足元は七分丈よりちょっと短いくらい?)浴衣はくるぶしくらいの丈でちょうど良いサイズでした!
館内や夜の温泉街散歩の際は浴衣を着用し、寝る時に作務衣を使用しました。
館内着が置いてある棚の下には金庫もあります。

コート掛けの横には、壁沿いに作業スペースにもなりそうな机も完備。ここにフロントにつながる電話機や館内の案内冊子、お茶やケトル・食器類が置いてあります。

下の扉を開けると冷蔵庫があります。冷蔵庫内の飲み物は水のみ無料。それ以外のアルコールやジュース類は有料となっています。

また、リビング中央のテーブルにはウェルカムスイーツの夏みかん菓子(砂糖漬け)も用意されています。

甘さだけでなく、苦味もある大人のお茶菓子といったお味でとってもおいしい!
瓶のラムネはフロントロビーに用意してあり、こちらも自由に飲むことができました。

こういったおもてなしがあるところも、ちょっと良い旅館の醍醐味ですよね〜
冷たいラムネは真夏の暑い日にとってもうれしいふるまいでした!
水まわり(洗面台、お手洗い)
和室には客室風呂はなく、シャワーブースのみとなっています。
タオル類はバスタオル1枚+フェイスタオルが2枚が2セット分用意されていました。大浴場には備え付けのタオルがあるため、部屋から持っていく必要はありません。(ありがたい!)
ドライヤーはイオニティのもの。大浴場の女湯にはダイソンのドライヤーが置いてありました!
洗面ボウルはシンプルかつ大きめで使いやすいもの。洗面ボウルの横のスペースが広いのもうれしい設計です。

妻的にはデザイン先行なこんな感じ↓の洗面ボウルより、(旅館やホテルにしては普通すぎる!と言われても、)広くて使いやすい形を採用して欲しい派です。


そういった意味で、「界」の客室は全体的にホテルライクなつくりながらも、使う人のことを考えられた形状のものが採用されてるように感じて、ここもうれしいポイントでした!
化粧水などは和漢生薬成分を用いた界オリジナルのもの。以下のものが用意されています。
- クレンジング
- 洗顔フォーム
- ボディソープ
- シャンプー、コンディショナー
- 化粧水、乳液
- ボディローション
- ハンドソープ
また歯ブラシ・くし・カミソリ・コットン・綿棒・髪ゴムのアメニティセットは界オリジナル風呂敷に包んであります。

界は各施設で異なる色のオリジナル風呂敷が用意されています。この風呂敷も「界めぐり」の楽しみの1つ!


思わず集めたくなってしまう仕掛けがずるい…!次はどこに行こうかと考えたくなります
風呂敷の使い方は界のロゴが入った白い用紙に記載されています。
温泉に行く時用のカゴやバッグは用意されていないので、基本はこの風呂敷を活用するようです。これも「界」のお宿体験の1つですね!(荷物が多い妻は風呂敷では入りきれず、持参したエコバックを使いました。)
お手洗いはタンクレスタイプでシンプルな内装。床は廊下のフローリングがそのまま続いているフラットな作りになっていました。


スタンダードタイプながらもお宿のテーマに沿ったデザインのお部屋で、かつ使いやすくとっても快適に過ごすことができました!
客室露天風呂付き 特別室<2名定員>
2日目は別館1階の特別室に宿泊。
1日目に宿泊した和室より広々としたリビングスペースがあり、さらに坪庭と露天風呂が付いている豪華なお部屋です。
お部屋紹介

全館で4室のみの「特別室」
スタンダードタイプのお部屋との違いについてもご紹介します!
特別室の入り口は、客室の扉の前に木の格子戸が設けられています。客室が直接廊下に面しておらず、玄関ポーチのような空間があるため、よりプライベート感のある造りになっています。

中に入るとゆったりした玄関スペースがあり、さらに扉を開けて入ると、スタンダートな和室より大きなリビング!中央には広々したサイズのソファが置かれています。


和室に設置されていたソファーに、さらにもう1台を合体しているようです!
2人だと、足は伸ばせませんが十分ゆったり座れるサイズ感でした。
ソファーの右手(窓側)には縁側が設けてあり、ラタン風の素材でできたオットマン付きの1人用ソファーがあります。(172㎝の夫が座って↓このくらいのサイズ感)

縁側の右端のスペース(上の写真だと夫が足を伸ばしている方)には、和室と同じ内容のお茶やケトル・食器類、冷蔵庫などが用意されていました。
「特別室」も冷蔵庫の中身はお水のみ無料。その他の飲み物は有料となっています。
ベッドは和室と同様、畳貼りの小上がりに設置されています。
\ どどん…! /


小上がり部分の横幅が広めに設計されており、(おそらく)天井も高いからか、さらに“大名感”が増していますねえ…!
ベッドサイズは和室と同じ200×95cmのものでした。
さらにベッドの左側にもスペースがあり、ここにフロントにつながる電話機などが置いてあります。足元は掘りごたつになっており、ホテルステイ中の書斎としても活躍しそうです。


「特別室」は客室自体の広さはもちろん、くつろぐスペースがたくさんある点が“贅沢さ・豪華さ”を感じるポイントになっています!
水まわり(洗面台、露天風呂)
特別室には坪庭付きの露天風呂とシャワーブースが設けられています。
洗面ボウルは和室と同じ形状のものが2台設置されており、和室に比べて豪華なつくりになっています。そして目の前はガラス張り!奥には露天風呂と坪庭が見える設計になっていました。

タオル類は和室と同様、バスタオル1枚+フェイスタオルが2枚が2セット分用意されています。ドライヤーは同じくイオニティのもの。
右奥に写っているガラス戸を開けるとシャワーブースがあり、さらに外に面した扉から露天風呂に出られるようになっています。
そして、お待ちかねの露天風呂がこちら!
\ じゃーん! /


おお〜!これぞ贅沢なお宿…!👏
大人2人が足を伸ばして入れるくらい広々したサイズ。坪庭の緑を眺めながら温泉に浸かることができる、なんとも贅沢な空間が広がっています。

日が落ちたあと、ライトアップされた露天風呂もとても良い雰囲気でした。


広々とした空間で、解放感がありながらも、高さのある塀があるため外からの視線は気にしなくていいというのが最高です!
露天風呂のあるウッドデッキにはテーブルとベンチも用意されています。気候が良い時期やお天気の良い日は、この場所でもくつろぐことができそう。

ただ、この日は雨が降ったり止んだりで、残念ながら使えず…
露天風呂は屋根があるため濡れる心配はなさそうですが、↑この部分は半分くらいしか屋根がないため、雨の日はお部屋で楽しむのが良さそうです。


「特別室」は入り口から客室・露天風呂に至るまで、よりプライペート感のあるお部屋でした!
今回のpegu夫婦のように、連泊して違うタイプのお部屋を楽しむのもおすすめです。
「界 長門」へのアクセス・周辺施設
「界 長門」は山に囲まれた温泉街の中にあります。お宿へのアクセスと周辺施設については、以下をご参照ください。
アクセス
お宿までのアクセスは美祢ICから国道316号線を通って車で約30分。
周りは山に囲まれているため、冬季は周辺道路が凍結している恐れがあります。スタッドレスタイヤもしくはチェーンの着用が安心です。
また公共交通機関の場合、長門市↔︎JR新山口駅を往復するジャンボタクシーによる直行便があります。(1日4往復)
◼︎JR新山口駅→JR長門湯本温泉駅
【1便】11:15→12:20
【2便】13:45→14:50 (★15:00チェックインの場合はこの便で!)
【3便】15:25→16:30
【4便】16:55→18:00
◼︎JR長門湯本温泉駅→JR新山口駅
【1便】9:55→11:00
【2便】11:40→12:45
【3便】14:10→15:15
【4便】15:50→16:55
※JR長門湯本温泉温泉駅〜界 長門までは徒歩13分程度
◼︎料金:大人(小学生以上)3,000円/小人(3歳以上の未就学児)1,500円
※参考:https://nanavi.jp/news/28510/ https://nanavi.jp/access/to_nagato/

JR長門湯本温泉温泉駅〜温泉街までは、徒歩だと10分以上かかります。
もしタクシーを利用する場合、料金目安は760円ほどのようです!
周辺施設
「界 長門」は「長門湯本温泉街」の中にあります。
温泉街の中心を流れる音信川(おとずれがわ)の周りには旅館や温泉、古民家をリノベーションしたカフェなどが立ち並んでいます。また川のせせらぎを楽しみながら、テイクアウトしたものをいただける「川床テラス」も人気スポットの1つです。

徒歩圏内に大手のコンビニはありませんので、必要なものは買い揃えてから向かう方が安心です。
温泉街内には「湧喜屋かわもと」というコンビニエンスストアがあります。こちらでは、山口の地ビールやちょっとしたおつまみやが購入できるほか、ソフトクリームのテイクアウトもあるようです。

「界 長門」の概要(基本情報)
住所 | 〒759-4103 山口県長門市深川湯本2229-1 |
TEL | 050-3134-8092 / 受付時間 9:30〜18:00 |
夜間・緊急連絡先 | 0837-25-6770 / 受付時間18:00〜9:30 |
チェックイン/アウト | 15:00/12:00 |
インターネット環境 | 無料Wi-Fiあり |
ペット受け入れ | 可(1室限定)中型犬(20kg以下)2頭まで |
駐車場 | あり(予約不要・無料) EV充電24時間利用可(要予約) |
支払い方法 | [事前払い]各種クレジットカード、ペイディ [現地払い]現金、各種クレジットカード |
自動販売機 | なし |
コインランドリー | なし |
スパ・マッサージ | あり(16:00~24:30 / 最終受付23:30) |
喫煙 | 全館禁煙(喫煙所あり) |
備品・アメニティ (客室にあるもの) | ・電気ケトル、茶器、ミニバー ・作務衣(子ども用|90-110cm, 110-130cm)、足袋ソックス ・風呂敷 ・和漢生薬成分を用いたアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、 クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、ボディローション、ハンドソープ) ・歯磨きセット/綿棒・コットン・ヘアゴム/髭剃り/ブラシ ・タオル ・ドライヤー ・テレビ、冷蔵庫、加湿空気清浄機 ・金庫 |
備品(要予約) | 車椅子 ベビー用備品セット(哺乳瓶消毒器・ベビーソープ・タオル(※)・おむつ用ゴミ箱(※)) (※)公式サイトでの予約の場合、「3歳以下」の宿泊者を登録した場合は客室に準備あり(申し込み不要) |
公式サイト | https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kainagato |
よくあるご質問 | https://hoshinoresorts.com/ja/sp/faq |
「界 長門」で非日常の宿泊体験をしよう!
- 旅館の良さを残し、現代の生活スタイルを取り入れた客室
- 地元工芸品をふんだんに使い、宿のテーマに沿った客室デザイン
- これぞ贅沢宿!「特別室」の客室露天風呂
- 採用されているマットレスがやわらかめ
(腰痛持ちの方は合わない場合があるかも) - 作務衣は(体型によっては)窮屈に感じる方もいるかも
初「界」宿泊のpegu夫婦でしたが、細部までこだわられた客室に感動の嵐でした!外観からお部屋まで統一したテーマで作られている空間で、まさに“非日常の体験”をすることができました。
それだけではなく、現代の生活スタイルに合わせた「過ごしやすく使い勝手の良い」客室で、宿泊中ストレスなく過ごせるのもうれしいポイントでした。

これは一度宿泊したら、ファンになってしまいますね!
「界めぐり」をする方がたくさんいることにも納得です。

みなさんもぜひ一度、「界 長門」での宿泊を体験してみてください!
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