pegu夫婦 妻です!
2023年8月に山口県長門湯本にある「界 長門」に宿泊してきました。
界(かい)は星野リゾートが運営する「ご当地の魅力に出会える温泉旅館」。2020年3月開業の「界 長門」は、江戸時代に毛利藩の湯治場として栄えた歴史から、“藩主の御茶屋屋敷”を宿づくりのテーマとしています。

今回は2泊3日の滞在のため、1日目はスタンダードメニュー、2日目はアップグレードメニューの「特別会席」をいただいちゃいました!
この記事では、2泊3日の滞在でいただいた夕食「季節の会席」「特別会席」と2日分の朝食の内容についてご紹介します。
- 「界 長門」の夕食「季節の会席」
- 「界 長門」の夕食「特別会席」(アップグレードメニュー)
- 「界 長門」の朝食(2日分)
「界 長門」の食事
「界 長門」の食事は、魚介類と柑橘類がふんだんに使われているのが特徴的です。
三方を海に囲まれた山口県は、各港から新鮮な魚介が揚がり、温暖なエリアでは、ゆずきちなどの柑橘類が特徴的。この地ならではの会席料理でおもてなしいたします。
「界 長門」公式サイト
夕食・朝食ともに、地の物を活かしたユニークな盛り付けの料理をいただくことができます。
時間について
食事の時間はチェックインの際に確認・選択を行います。
夕食は17:30〜 or 19:30〜、朝食は7:30〜9:30の間で選ぶことができます。
また、夕食時間は事前に予約することも可能。(合わせて夕食のアップグレードもできます。)
公式サイト「食事」ページの「夕食時間」または「夕食時間・夕食アップグレードの予約」のボタンから手続きができます。
1日目夕食「季節の会席」(スタンダードメニュー)
1日目の夕食はスタンダードメニューの「季節の会席」。
\ 献立はこちら! /

お品書きを眺めているだけで出てくるお料理への期待が高まりますね…
(※今回は連泊のため、1泊のみの場合の献立とは少し内容が異なる可能性があります。)
まずは乾杯!ということで、瓶ビールを注文してスタンバイします。


ここからは提供されたメニューを一品ずつご紹介します。
ご当地食材とユニークな盛り付けに注目!
先付「三色胡麻豆腐」
まずは涼しげで、且つきらびやかな器に盛られた先付。一品目から豪華な“大名感”のある器に盛られています。
なめらかな口当たりの胡麻豆腐にウニが添えられており、ちょっとずつわさびをつけて食べると大人の味でとってもおいしい…

煮物椀「湯葉と蟹共和え蒸し」
2品目はやさしいお出汁が身体に沁みる煮物椀。漆塗りのお椀に繊細に盛り付けられており、高級感があります。上にちょこんと乗せられた山口県特産のゆずきちの皮も良い風味を出しています。

「宝楽盛り」
続いては八寸、お造り、酢の物が盛られた「宝楽盛り」。周りを海に囲まれた山口で獲れた魚介類は歯ごたえが良くとっても新鮮!これは日本酒が欲しくなる味です…!八寸は一口で終わってしまうのがもったいなく感じるくらい、どれも手の込んだ料理ばかりでした。


妻は「寄木かのこ」と「のし梅と味噌漬け豆腐の博多」が特に好きでした!
どちらも甘みのあるお味で、コース料理の途中にちょっとしたデザートを食べたような気分になりました。
揚げ物「じゃがいもの変わり揚げ 里芋と昆布の香煎揚げ 野菜天麩羅」
お次は揚げ物料理。パフのような衣をまとったじゃがいも揚げと、もっちり食感の里芋揚げ。派手さはないものの、上品な白舞茸の天ぷらも絶品でした。

蓋物「焼帆立真薯 銀餡」
揚げ物の次はコース料理の小休憩的な存在、「蓋物」。ぷりぷりの真薯にやさしい餡がかかっており、やさしいお味です。ほたての旨みがきいていて、これまたお酒が飲みたくなります。真っ白な器に盛られていて、「銀餡」という料理にぴったりな上品さですね…


和食の知識がなく知らなかったのですが、だしに色を付けないように調味してとろみをつけたものを「銀餡」と呼ぶんだそう。日本語の美しさが光る表現ですね…!
食事「鶏まぶし土鍋ごはん 香の物」
メイン兼ご飯ものは鶏の旨味が詰まった土鍋ご飯!ご飯と混ざり合うそぼろと、お肉の旨みをしっかり感じられるもも肉。ダブルで味わえる贅沢なご飯でした。


食べきれなかった分は折り詰めにしていただきました。食後の温泉のあと、お部屋での晩酌のお供にさせていただきました!
甘味「お汁粉ムース」
最後はデザート。バニラアイスの下にはお汁粉をムース状にしたものが入っています。ナッツ・ドライフルーツをトッピングすると、食感のアクセントも楽しめます。


1日目の夕食にいただいたお料理は(おそらく)連泊の場合のスタンダードメニューのようです。
宿のテーマである“藩主の御茶屋屋敷”らしく、気品や豪華さを感じる料理と盛り付けでした!
2日目朝食(桶盛り朝食)
「界 長門」の朝食は「桶盛り朝食」
地元職人の方が作られた桶に盛られた朝食をいただきます。本日の献立はこちら。


お味噌汁には「アカモク」という海藻を入れていただきます。粘り気のある海藻なのですが、お味噌汁に入れると磯の香りがプラスされ、食感がとろんとなってとてもおいしかったです!

妻はこのおいしさが忘れられず…たまたま生協のカタログに載っていたので思わず注文!お家でもおいしくいただきました。
また中央の赤い模様のお皿に入っているヨーグルトは濃厚でやさしい甘み。上に乗ったゆずきちジャムは、爽やかな香りで朝のデザートにぴったりでした。
2日目夕食「特別会席」(アップグレードメニュー)
2日目の夕食はグレードアップメニューの「特別会席」をいただきます。
献立はこちら。

本日1杯目のお酒は山口県の地ビールをいただくことに。温泉街にお店を構える「365+1 BEER(サンロクロクビール)」の「おとずれペルジャンホワイト」をいただきました。


先付「烏賊の二色和え」
楽しみにしていた“ご当地先付”。各施設でその土地を楽しめる一品を提供しており、「界めぐり」の楽しみのひとつと言えます。「界 長門」はねっとりした食感がおいしいイカを使った先付。上にはウニ、下にはイカ墨のソースが添えられています。

煮物椀「鱧真薯 青紅葉麩 順才 茗荷」
2品目は煮物椀。汁にじゅんさいが入っていることで、つるんとした食感が楽しめます。


妻は生麩に目がないので、こういったお料理にさりげなく入っているお麩にテンションが上がります!見た目も上品さがあって、旅館のお料理にはぴったりですよね。
「宝楽盛り」
桶を使った飾りがあしらわれた、1日目より豪華な盛り付けの「宝楽盛り」。八寸・酢の物も昨日とは異なるメニューです。
そして、なんといっても本日のお造りは「河豚の薄造り」!定番のポン酢でいただくもの良いですが、塩とオリーブオイルでいただくふぐもとってもおいしかったです。


2日目の八寸は中央のお皿に盛られた「ずんだ 黄身まぶし」と「炙り太刀魚寿司」がお気に入りでした!あと5個ずつくらいは食べられそうなおいしさです…!
おいしい料理の数々に思わずお酒も進んでしまいます。
酒器は地元工芸品の萩ガラス・萩焼のもの。 どれもほっとするようなやさしい色合いをしていました。

揚げ物「稚鮎の揚げ物 野菜天麩羅」
本日の揚げ物は魚を使ったメニュー。つぶつぶの衣を纏った稚鮎と大葉と春巻きの皮が巻かれた稚鮎は、それぞれ異なる食感と味でどちらもおいしかったです。

蓋物「湯葉饅頭の金目鯛包み」
続いて蓋物。上に金目鯛が乗っており、派手さはないものの上品なお味です。添えられた薄切りの冬瓜もみずみずしい食感でした。

台の物「牛と旬野菜の瓦焼き ゆずきち風味」、食事「白飯 留椀 香の物」
特別会席のメイン料理は牛と旬野菜を使った一品。贅沢に鶏肉も楽しめます!
「瓦焼き」というメニューは、山口県下関の郷土料理「瓦そば」から着想を得た料理だそう。蒸し焼きにしてぎゅっと旨味が詰まったお肉とお野菜に、ゆずきちの果汁を絞っていただきます。

お肉に合わせる薬味もたくさん用意されていました。また、真ん中のみかんの器には香の物が入っています。


ボリュームがありながらも、ゆずきちの果汁でさっぱり食べられる一品でした!

メイン料理は季節によって内容が変わるようです。
秋〜冬の時期にいただけるふぐ会席(「てっさ」と「てっちり」をアレンジしたメニュー)もおいしそうでした!
甘味「長門特製 夏みかんあんみつ」
本日のデザートはあんみつ!少し苦味のある夏みかんの砂糖漬けが大人のデザートに仕上げてくれています。

今回訪れた8月は夫の誕生月のため、夫の方はお祝いのチョコプレートが乗っていました。


チョコプレートだけでなく、“誕生日の記念に”と写真を撮ってアルバムにしてくださいました!
こういう旅の思い出になるようなおもてなしがあることで、より特別な滞在になりますね。
3日目朝食(桶盛り朝食)
いよいよ残すところは最終日の朝食のみ!3日目朝食の献立はこちらです。

昨日同様、桶に盛られて運ばれてきました。
本日の焼き魚はふぐ。お造りもおいしいですが、焼いたフグは身がプリッと弾力があって、また違った魅力があります。

中央のカラフルな器の蓋を開けると、萩・井上のソフトふりかけ「しそわかめ」が入っていました!ご飯のお供にぴったりな山口特産のふりかけです。
お味噌汁は岩国の郷土料理「太平汁」。
本来は醤油やみりんで味付けした汁ごといただく煮物のようですが、今回は味噌汁に仕立ててあります。


具沢山のお味噌汁なので、朝からたくさんお野菜をいただけてうれしい!
連泊でも飽きさせることのない内容で、大満足でした。
「界 長門」で“ご当地”を堪能できる食事を楽しもう
「界 長門」のお食事は、海に囲まれている土地ならではの海の幸や柑橘類、また盛り付けに使われた地元工芸品で、ご当地の魅力を存分に楽しめる内容となっていました。「界」に初めて宿泊したpegu夫婦ですが、宿泊客を楽しませるおもてなしに大満足でした!

宿のテーマに合わせた盛り付けも、ここでしか味わえない「非日常体験」になりました!

かつて藩主に愛された、落ち着いた温泉街らしい趣向を凝らした料理を楽しめる「界 長門」に、ぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。
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