【宿泊記】界 長門[3/3]|2泊3日の食事レビュー!ご当地食材を味わう季節の会席料理

旅行

非日常が味わえる“ちょっと良いお宿”を求めて旅をする30代夫婦、pegu夫婦です!

2023年8月に山口県長門湯本にある「界 長門」に宿泊してきました。

界(かい)は星野リゾートが運営する「ご当地の魅力に出会える温泉旅館」。
2020年3月開業の「界 長門」は、江戸時代に大名お抱えの湯治場として栄えた歴史から、“藩主の御茶屋屋敷”を宿づくりのテーマとしています。

pegu妻
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2人とも星野リゾートのお宿に泊まるのは初めて!今回は2泊3日の滞在です。
夕食は1日目はスタンダードメニュー、2日目はアップグレードメニューの「特別会席」をいただいちゃいました!

この記事では、2泊3日の滞在でいただいたお食事の内容についてご紹介します。

この記事でわかること
  • 「界 長門」の夕食「季節の会席」
  • 「界 長門」の夕食「特別会席」(アップグレードメニュー)
  • 「界 長門」の朝食(2日分)

※客室の写真等は2023年8月、お宿の情報については2025年3月時点(公式サイト調べ)のものです。

「界 長門」の食事について

「界 長門」の食事は、県内で獲れる魚介類柑橘類がふんだんに使われているのが特徴的です。

三方を海に囲まれた山口県は、各港から新鮮な魚介が揚がり、温暖なエリアでは、ゆずきちなどの柑橘類が特徴的。この地ならではの会席料理でおもてなしいたします。

「界 長門」公式サイト

夕食・朝食ともに、地の物を活かしたユニークな盛り付けの料理をいただくことができます。

食事の時間について

食事の時間はチェックインの際に確認・選択を行います。
夕食は17:30〜 or 19:30〜、朝食は7:30〜9:30の間で選ぶことができます。

また、夕食時間は事前に予約することも可能。(合わせて夕食のアップグレードもできます。)
公式サイト「食事」ページの「夕食時間」または「夕食時間・夕食アップグレードの予約」のボタンから手続きができます。

1日目夕食「季節の会席」(スタンダードメニュー)

1日目の夕食はスタンダードメニューの「季節の会席」

\ 献立はこちら↓ /

(※今回は連泊のため、1泊のみの場合の献立とは少し内容が異なる可能性があります。)

お品書きを眺めているだけで出てくるお料理への期待が高まりますね…

まずは乾杯!ということで、瓶ビールを注文してスタンバイします。

pegu妻
pegu妻

ここからは提供されたメニューを一品ずつご紹介します。
ご当地食材“藩主の御茶屋屋敷”らしさのある盛り付けに注目!

先付「三色胡麻豆腐」
まずは夏らしく涼しげで、かつきらびやかな器に盛られた先付。一品目から豪華な“大名感”のある盛り付けです。
なめらかな口当たりの胡麻豆腐ウニが添えられており、ちょっとずつわさびをつけて食べると大人の味でとってもおいしい…

煮物椀「湯葉と蟹共和え蒸し」
二品目はやさしいお出汁が身体に沁みる煮物椀。漆塗りのお椀に繊細な盛り付けで高級感があります。共和え蒸しはふわっふわの食感!上にちょこんと乗せられた山口県特産のゆずきちの皮も良い風味を出しています。

「宝楽盛り」 
続いては八寸、お造り、酢の物が盛られた「宝楽盛り」。周りを海に囲まれた山口県で獲れた魚介類は歯ごたえが良く、とっても新鮮!これは日本酒が欲しくなる味です…!
八寸は一口で終わってしまうのがもったいなく感じるくらい、どれも手の込んだものばかりでした。

pegu妻
pegu妻

妻は「寄木かのこ」「のし梅と味噌漬け豆腐の博多」が特に好きでした!
どちらも甘みのあるお味で、仕出しのお弁当に入っている小さいデザート的なうれしさがありました。

揚げ物「じゃがいもの変わり揚げ 里芋と昆布の香煎揚げ 野菜天麩羅」
お次は揚げ物料理。パフのような衣をまとったじゃがいも揚げと、もっちり食感の里芋揚げ。見た目に派手さはないものの、しみじみおいしいお味です。白舞茸の天ぷらも絶品でした。

蓋物「焼帆立真薯 銀餡」
揚げ物の次はコース料理の小休憩的な存在、「蓋物」。ぷりぷりの真薯にやさしい餡がかかっており、やさしいお味です。ほたての旨みがきいていて、これまたお酒が進みます。真っ白な器に盛られていて、「銀餡」という料理にぴったりな上品な印象です。

pegu妻
pegu妻

和食の知識がなく初めて知ったのですが、だしに色を付けないように調味してとろみをつけたもの「銀餡」と呼ぶんだそう。日本語の美しさが光る表現ですね…!

食事「鶏まぶし土鍋ごはん 香の物」
メイン兼ご飯ものは鶏の旨味が詰まった土鍋ご飯!ご飯と混ざり合う甘辛いそぼろと、お肉の旨みをしっかり感じられるもも肉をダブルで味わえる贅沢なご飯です。三つ葉の爽やかな風味がとってもよく合います。
トッピングで海苔とあられも用意してあり、お出汁をかけてお茶漬けにすることもできました。

混ぜる前に「写真撮りますか?^^」と聞いてくださる気遣いがありがたい
pegu夫
pegu夫

食べきれなかった分は折り詰めにしてくださいます。食後の温泉のあと、お部屋での晩酌のお供にさせていただきました!

甘味「お汁粉ムース」
最後はデザート。バニラアイスの下にはお汁粉をムース状にしたものが入っています。アイスとあんこの組み合わせっておいしいですよね…ナッツ・ドライフルーツをトッピングすると、食感のアクセントも楽しめます。

pegu妻
pegu妻

1日目の夕食にいただいたお料理は(おそらく)連泊の場合のスタンダードメニューのようです。
宿のテーマである“藩主の御茶屋屋敷”らしく、気品や豪華さを感じる料理と盛り付けでした!

2日目朝食(桶盛り朝食)

「界 長門」の朝食は「桶盛り朝食」として、地元職人の方が作られた桶を使ったユニークな盛り付けが特徴です。

\ 献立はこちら↓ /

朝から盛りだくさんな内容!どれもおいしそうで、朝から食べすぎてしまう予感…笑
運ばれてきた御膳はこんな感じです↓

pegu夫
pegu夫

お〜!本当に桶に盛られてやってきた!

御膳には素朴な見た目ながらも手の込んだ料理が並んでいて、朝から栄養たっぷり◎ 旅館の朝食って夕食とはまた違うテンションの上がり方をしちゃうんですよね…

中央の青い模様のお皿はお豆腐。「百姓の塩」でいただくと、豆腐の旨みが引き立ちます。
赤い模様のお皿に入っているのはヨーグルト。上にはゆずきちジャムが乗っています。爽やかな香りで朝のデザートにぴったりでした。

オクラやきのこがたっぷり入ったお味噌汁には、「アカモク」という海藻を入れていただきます。

こちらは近海で獲れる粘り気のある海藻だそう。お味噌汁に入れると磯の香りがプラスされ、食感もとろんとなっておいしい!お好みでゆずきち胡椒も入れると、爽やかな辛味がプラスされてやみつきになります。

pegu妻
pegu妻

妻はこの「アカモク」のお味噌汁のおいしさが忘れられず…たまたま生協のカタログに載っていたので思わず注文!お家でもおいしくいただきました。

2日目夕食「特別会席」(アップグレードメニュー)

2日目の夕食はグレードアップメニューの「特別会席」

\ 献立はこちら↓ /

本日1杯目のお酒は山口県の地ビール。温泉街にお店を構える「365+1 BEER(サンロクロクビール)」「おとずれペルジャンホワイト」をいただきました。

pegu妻
pegu妻

1日目の夕食にはなかった「ご当地先付け」やメイン料理が楽しみ〜!
1品ずつ見ていきましょう!

先付「烏賊の二色和え」
楽しみにしていた“ご当地先付”。全国の「界」各施設でその土地を楽しめる一品を提供しており、「界めぐり」の楽しみのひとつと言えます。
「界 長門」はねっとりした食感がおいしいイカを使った先付。上にはウニ下にはイカ墨のソースが添えられていました。

煮物椀「鱧真薯 青紅葉麩 順才 茗荷」
2品目は煮物椀。1日目と同様、漆塗りのお椀に盛り付けられており、高級感のある見た目です。ぷりぷりの真薯にじゅんさいのつるんとした食感のお出汁がとってもおいしい!上に乗ったゆずきちとみょうがが爽やかな風味をプラスしていて、夏らしさも感じられます。

妻は生麩にテンションが上がるタイプの人間です

「宝楽盛り」
1日目より豪華な桶を使った飾りがあしらわれた「宝楽盛り」。八寸や酢の物も1日目とは異なるメニューです。

そして、なんといっても本日のお刺身は「河豚の薄造り」!定番のポン酢でいただくもの良いですが、塩とオリーブオイルでいただくと、ふぐ本来の旨みが引き立ってまた違った味わいでした。

pegu妻
pegu妻

2日目の八寸は中央のお皿に盛られた「ずんだ 黄身まぶし」「炙り太刀魚寿司」がお気に入りでした!あと5個ずつくらいは食べられそうだった…!

日本酒にぴったりな料理の数々に思わずお酒も進んでしまいます。
酒器は地元工芸品萩ガラス萩焼のもの。ほっとするようなやさしい色合いがすてきです。

揚げ物「稚鮎の揚げ物 野菜天麩羅」
本日の揚げ物は魚を使ったメニュー。つぶつぶの衣を纏った稚鮎と大葉と春巻きの皮が巻かれた稚鮎は、それぞれ異なる食感と味でどちらもおいしかったです。添えられているパプリカの天ぷらは、甘味がぎゅっと詰まっていてとっても“ジューシー”な味わいでした。

2人とも春巻きの皮verが好みでした

蓋物「湯葉饅頭の金目鯛包み」
続いて蓋物。上に金目鯛が乗っており、見た目の派手さはないものの上品なお味です。添えられた薄切りの冬瓜もみずみずしい食感で、冬瓜好きの妻はテンションが上がってしまいました。

台の物「牛と旬野菜の瓦焼き ゆずきち風味」
食事「白飯 留椀 香の物」
特別会席のメイン料理は牛と旬野菜を使った一品。贅沢に鶏肉も楽しめます!

「瓦焼き」というメニューは、山口県下関の郷土料理「瓦そば」から着想を得た料理だそう。蒸し焼きにしてぎゅっと旨味が詰まった具材に、ゆずきちの果汁を絞っていただきます。

pegu夫
pegu夫

ボリュームがありながらも、ゆずきちの果汁さっぱり食べられておいしい!

お肉に合わせる薬味もたくさん用意されていました。また、真ん中のみかんの器にはご飯に合わせる香の物が入っています。

pegu妻
pegu妻

ちなみに、メイン料理は季節によって内容が変わるようです。
秋〜冬の時期にいただけるふぐ会席(「てっさ」と「てっちり」をアレンジしたメニュー)もおいしそうだった…!

甘味「長門特製 夏みかんあんみつ」
本日のデザートはあんみつ!ガラスの器に盛られたあんみつは、アイスの上に夏みかんジャムと金箔まで乗っており、光が当たるときらきらして見た目も美しい…
少し苦味のある夏みかんの砂糖漬けが大人のデザートに仕上げてくれており、もちろん味もおいしかったです!

今回訪れた8月は夫の誕生月だったため、夫の方はお祝いのチョコプレートが乗っていました。

チョコプレートにも金箔が!
pegu夫
pegu夫

“誕生日の記念に”と写真を撮ってくださり、持ち帰れるようにアルバムにしてくださいました!
こういう旅の思い出になるようなおもてなしがあることで、より特別な滞在になりますね。

3日目朝食(桶盛り朝食)

いよいよ残すところは最終日の朝食のみ!3日目朝食の献立はこちらです。↓

昨日同様、桶に盛られた御膳が運ばれてきました。
本日の焼き魚ふぐ。お造りもおいしいですが、焼いたフグは身がプリッと弾力があって、また違った魅力があります。

中央に置かれたカラフルな丸い器の蓋を開けると、萩・井上のソフトふりかけ「しそわかめ」が入っていました!ご飯のお供にぴったりな山口特産のふりかけです。

また本日のお味噌汁は岩国の郷土料理「太平汁」
本来は醤油やみりんで味付けした汁ごといただく煮物のようですが、今回は味噌汁に仕立ててあります。

pegu妻
pegu妻

県内で採れたさまざまな根菜に鶏肉・油揚げなど具沢山のお味噌汁なので、朝からたくさんお野菜をいただけるのも良い◎ 連泊でも飽きさせることのない内容で、とっても大満足でした!

「界 長門」で“ご当地”を堪能できる食事を楽しもう

良かった点

「界 長門」のお食事は、海に囲まれている土地ならではの海の幸柑橘類、また盛り付けに使われた地元工芸品など、ご当地の魅力を存分に楽しめる内容となっていました。
「界」に初めて宿泊したpegu夫婦ですが、宿泊客を楽しませるおもてなしに大満足でした!

pegu妻
pegu妻

宿のテーマに合わせた盛り付けも、ここでしか味わえない「非日常体験」の1つになりました!

pegu夫
pegu夫

かつて藩主に愛された落ち着いた温泉街らしい、趣向を凝らした料理を楽しめる「界 長門」に、ぜひ訪れてみてください!

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